【FPは独学でも合格できる?】FP2級を取得した子育て主婦のおすすめ勉強方法

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近年、FP資格を受験する人が増えています。お金について不安に感じたり、興味を持つ人が増えているからでしょう。仕事で資格取得する方もいますが、主婦で受験を考えている方も多いのではないでしょうか。

FP資格によくある悩みや疑問
  • FP資格をとりたい!独学でも合格できるかな?
  • 仕事や家事に追われて時間がない!どれぐらい勉強したらFPになれるんだろう?
  • 効率的なFPの勉強方法を知りたい
まめか

2人の子育てをしながらFP2級を取得した私が、独学でFP検定に合格するための方法を解説します。

この記事を読めば「あなたが独学に向いているかどうか」「FP資格を独学でとるためのおすすめ勉強法」が分かります。また、私の体験談も紹介しますので参考にしてくださいね。

あなたに合った勉強の仕方を見つけられれば、あとは合格に向けて実践するのみ。FP資格を取得して転職やキャリアアップに活かしましょう。身につけたお金の知識は今後の家計管理にも役立ちますよ。

目次

独学でも合格できる?データで見るFP資格

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独学でもできる?データで見るFP資格

FP資格には大きく分けて2つあります。「FP技能検定1級〜3級」と「CFP資格・AFP資格」です。FP技能検定は国家資格で、CFP資格・AFP資格はFP協会認定の民間資格です。

ここでは国家資格であるFP技能検定について以下のデータをもとに解説します。

  • 3級と2級の違い(出題範囲・出題形式など)
  • 合格率と難易度
  • 勉強時間の目安

具体的なデータを見ればFP資格について漠然としていた部分がクリアになるでしょう。

FPってどんな資格?

FPとは「ファイナンシャル・プランナー」の略称で、ライフプランに合わせて資産に関するアドバイスをする専門家です。お金に関する幅広い知識が求められます。

FP技能検定は「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(通称きんざい)」2つの指定機関で実施されている厚生労働省認定の国家資格です。

検定試験は年3回、1月・5月・9月にあり、合格すると1級〜3級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格が取得できます。試験は学科と実技で構成され、それぞれ合格基準は6割です。FP1級〜FP3級資格は一度取得すれば一生涯有効です。

3級と2級の違い

3級と2級の違いをみてみましょう。3級は実務経験がなくても誰でも受検できます。

2級は以下いずれかに該当すれば受験可能です。

  • FP3級合格者
  • AFP認定研修の修了者※
  • 2年以上実務経験者

※AFPとはFP協会認定の民間資格。AFP認定研修とはFP協会認定の研修講座です。

項目3級2級
学科
出題形式○×、三答択一式マークシート四答択一式マークシート
問題数60問60問
試験時間120分120分
受検料4,000円5,700円
実技
出題形式3択、マークシート記述式
問題数20問(FP協会)
事例形式5題15問(きんざい)
40問(FP協会)
事例形式5題15問(きんざい)
試験時間60分90分
受検料4,000円6,000円

出題範囲は以下のとおりです。3級と2級で出題範囲はほぼ変わりませんが、2級になると問題の問われ方が高度になり、実践的な問題が出題されます。

試験科目出題範囲(FP協会)
学科 
2・3級共通
ライフプランニングと資金計画
リスク管理
金融資産運用
タックスプランニング
不動産
相続・事業継承
実技資産設計提案業務関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャルプランニング
ファイナンシャルプランニングのプロセス
顧客のファイナンス状況の分析と評価プランの検討、作成と提示(2級のみ)

FP試験は難しい?合格率と難易度

FP資格は国家資格の中では合格しやすい資格です。合格率は行政書士や税理士資格、宅建と比べて比較的高くなっています。

直近3回(2022年5月、9月、2023年1月)の平均合格率は以下のとおり。3級では70%以上、2級は40%前後です。

3級2級
学科71.32%34.17%
実技74.11%47.24%
平均72.72%39.67%
(FP協会・きんざい合計)

他の国家資格とFP3級・FP2級の合格率を比較してみました。宅建の17.04%に比べると、FPの合格率はかなり高いですね。

資格合格率実施年月
行政書士12.13%令和4年度
税理士19.50%
宅地建物取引士(宅建)17.04%
簿記2級24.79%令和5年2月
FP2級39.67%令和4年度3回平均
簿記3級36.49%令和5年2月
FP3級72.72%令和4年度3回平均
FPと他の国家資格との合格率比較

何ヶ月勉強したらいい?勉強時間の目安

資格取得までの標準的な学習時間は以下のとおりです。ただし、数字は目安であり、おおよそのイメージをつかんでもらえれば十分です。

勉強時間勉強期間
3級80〜150時間2ヶ月〜3ヶ月
2級150〜300時間3ヶ月〜4ヶ月
勉強時間の目安

2ヶ月間、毎日2時間勉強すれば80時間になります。試験の申し込みが始まるのは約2ヶ月前なので、受検申込みしてから勉強を始めても3級なら十分間に合うでしょう。

しかし、2級は3級と同じようにはいきません。最初は問題を解くのにも、間違えたところを復習するのにも時間がかかります。出題形式に慣れるまで、何度も問題演習を繰り返しましょう。特に過去問は直近5回分を3周くらいやれば自信がつきますよ。

合格するまでの勉強時間は人によって違います。FPの試験内容に馴染みのある人とない人では必要とする時間に大きな差が生まれるでしょう。

また、読むのが速い人と遅い人、まとまった時間がとれる人とスキマ時間しかない人など、個人の能力や生活習慣によっても大きく異なります。FP資格をとりたいと思ったら、なるべく早く勉強し始めることをおすすめします。

独学での勉強におすすめ勉強法

独学での勉強におすすめ勉強法

FP資格は年間10万人以上と多くの人が受検する人気資格です。受検者の中でも独学する人が多いため、勉強するツールはたくさんあります。数多くの中から特におすすめの「テキスト」「YouTube」「学習サイト」をご紹介しましょう。

おすすめのテキスト

独学におすすめのテキストは以下のとおりです。

  • 事例を使って解説している
  • 演習問題の答えに解説がある
  • 学習の優先順位が書かれている

FPの勉強は暗記より、内容を理解する必要があります。理解するには事例や解説が欠かせません。また、出題範囲が広いため、試験によく出る内容を優先的に学習することで効率的に学習を進められます。

以上の観点からおすすめのテキストを紹介します。

  • みんなが欲しかった!FPの教科書
  • スッキリわかるFP技能士

みんなが欲しかった!FPの教科書はFPテキストの中でもベストセラー。同じシリーズの問題集とセットで使う人がほとんどです。

みんなが欲しかった!FPの教科書を使った人の口コミ
  • オールカラーで見やすい。内容が網羅されている
  • 図解や板書、ひとことメモが分かりやすい
  • 見開き1ページに1トピックでまとまって見やすい
  • 解説が丁寧な反面、テキストが厚い

スッキリわかるFP技能士は解説と問題がセットになっており、試験に合格するための厳選した内容になっています。

スッキリわかるFP技能士を使った人の口コミ
  • 2色刷りでシンプル
  • 1冊で完結しており、内容がギュッと詰まっている
  • 解説→問題の構成で、こまめに問題演習が出てくるので理解できているのか確認しやすい
  • 問題演習を間違えずにクリアできると気分が上がりやる気も持続する

テキストの好みは人それぞれなので、本屋さんへ行って一番いいと思うものを選んでください。本の重さや厚み、イラストや字体など、実際に見てあなたに合うものを探しましょう。

おすすめのYouTube

独学するなら、動画を見るのもおすすめです。好きな時間に場所を選ばず勉強できるので忙しい人にはピッタリ。FP試験の解説動画の中からおすすめのYouTubeチャンネルを2つご紹介します。

  • ほんださん/東大式FPチャンネル
  • おーちゃん【1級FP技能士】TV【小田博隆】

ほんださん/東大式FPチャンネルでは、問題で聞かれていることの本質を丁寧に解説してくれます。

ほんださん/東大式FPチャンネルの視聴者コメント
  • テキストと睨めっこの独学で範囲の広さに不安でしたが、ほんださんの動画を繰り返し見ると、気づいたらスッと理解できるようになってました。
  • 子供の保育園の送迎の合間に車内で聞き流して、過去問を解くと物凄く理解できていて合格できた
ほんださん/東大式FPチャンネル

おーちゃん【1級FP技能士】TV【小田博隆】では、明るく楽しいキャラクターのおーちゃんがFP試験に関するさまざまなシリーズの動画を配信しています。

おーちゃん【1級FP技能士】TV【小田博隆】の視聴者コメント
  • 教え方の上手な予備校の先生みたいで分かりやすい
  • 耳で覚えるラジオシリーズは家事の最中や移動中に大活躍
  • 妙に耳に残ってしまう語呂合わせがおもしろい
おーちゃん【1級FP技能士】TV【小田博隆】

おすすめアプリ・学習サイト

テキストや動画だけでなく、アプリや勉強サイトも独学の強い味方になってくれます。おすすめの学習サイトを2つ紹介しましょう。

  • FPドットコム過去問道場
  • お金の寺子屋【公式】

FPドットコム過去問道場は、過去問を一問一答で勉強できるサイトです。完全無料ですが、アカウントを作成すると学習履歴や達成レポートが確認できるなど機能が充実しています。

FPドットコム過去問道場を使った人の口コミ
  • 間違えたところを中心に復習できるので効率が良い
  • 分野別に勉強できるから苦手も克服しやすい
  • スマホで勉強できるので手軽で、スキマ時間におすすめ

お金の寺子屋【公式】は学習する項目ごとに動画講義→練習問題で構成されています。毎日課題が配信されるオンラインスクールなど、充実したコンテンツを無料で受講可能です。

お金の寺子屋【公式】を使った人の口コミ
  • 早朝や寝かしつけ後に市販のテキストで勉強しても頭に入らず困っていましたが、先生の動画は分かりやすくてちゃんと理解できました
  • FP試験を受けてみようと思ったら、まずはお金の寺子屋にアクセスしてみるで間違いありません

独学に向いている人

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独学に向いている人

FPになるための勉強は独学でも十分です。実際に独学で合格した人はたくさんいます。しかし、あなたが独学に向いているかは分かりません。独学に向いている人の特徴を理解して、あなたに当てはまるか考えてみましょう。

自分でスケジュール管理がきちんとできる

自分でスケジュール管理がきちんとできる人は独学で勉強を始めても問題ありません。独学に強制力はなく、誰も管理してくれないからです。

目標を分割して小さなゴールを設定すると取り組みしやすくなります。「今月末までに問題集を1周やる」や「1週間で20ページやる」よりも「毎日3ページやる」の方が達成しやすく感じますね。

計画を立てても、スケジュールどおりいかないこともあるでしょう。うまくいかなければ、原因を考慮してまた計画を練り直します。独学するなら、仕事や家事・育児で忙しい日々の中でもスケジュールを自分で管理する能力が必要です。

モチベーションが維持できる

FP検定に絶対合格するというモチベーションを維持できる人は独学でも勉強を続けられます。人のヤル気は長くは続きません。モチベーションが下がると、多くは途中で挫折してしまいます。

毎朝1時間早起きして勉強するって決めたのに3日で挫折しちゃった

最初は「やるぞ!」と思ってテキストと問題集を買ったけど、結局ほったらかしでなかなか勉強が始められなかったな

ヤル気が続かないことを理解したうえで、モチベーションを維持するための工夫が必要ですね

SNSやアプリで仲間と勉強の進捗を報告し励まし合うのもいいでしょう。勉強するときに好きな飲み物を用意したり、お気に入りのカフェに行ったり、自分で自分をコントロールする方法を知っているとうまくいきやすいですね。

質問できる環境にいる

解説を見てもわからない問題を質問したり、困ったときにアドバイスをもらえる環境を作っておくと独学でも乗り越えられます。独学で困るのは「誰かに聞きたい」「1人では解決できない」ときだからです。

身近に聞ける人がいれば一番良いですが、聞く人が周りにいない場合は「SNSで聞く」「質問に答えてくれるサイトで相談する」などの方法があります。

しかし、正確な回答が得られるとは限りませんし、答えてもらうまでには時間がかかります。また、SNSやサイトなどの公の場で質問するのはハードルが高いと感じるかもしれません。

独学はスケジュール管理もモチベーション維持も質問する人を探すのもすべて自分1人。お金がかからず手軽に始められる反面、途中で挫折しない強い意志と工夫が必要です。

独学に自信がない人は通信教育など他の方法も検討してみてください。サポートを受ければ、不安なく短期間で効率良く勉強だけに集中できるでしょう。

育児中でも合格できる!子育て中の主婦がFP2級を取得した方法

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育児中でも合格できる!子育て中の主婦がFP2級を取得した方法

私がFP2級に挑戦しようと思ったのは下の子の育休中でした。会社の昇進条件にFP資格があったからです。復帰後、仕事と育児に追われる中で資格の勉強をするよりも育休中にとっておいた方がいいと思いました。

まめか

幼い子供2人の面倒を見ながらFP2級に挑戦した体験談を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

通信講座を選んだ理由

FP合格のために選んだ勉強方法は通信教育でした。理由は私がぐうたらでズボラで継続力がないめんどくさがりやだからです。

もし私が独学を選んだらどうなるか考えてみたら、うまくいかない姿が容易に想像できました。

  • テキストを選ぶのにどれがいいか調べて迷って時間がかかる
  • 勉強法が正しいか途中で不安になる
  • スケジュールを立てても予定どおりいかなくて放置し、焦る

仕事をしていないとはいえ、育休中は幼い子供のお世話で精一杯。まとまった時間はとれないので、効率良く勉強して一発合格したかったのです。結果、私には通信教育のカリキュラムが最も適切な勉強方法でした。

2級取得までにかかった期間は約半年

FP2級をとろうと思ってから合格するまでには半年かかりました。3級の勉強に約2ヶ月、2級をとるまで約4ヶ月です。4月に資格取得を決意し9月に2級試験を受けました。

勉強方法は3級も2級も同じです。基本的な流れは難易度にかかわらず変わりません。動画でインプットして問題でアウトプットします。

インプットでは完璧を目指さず、6割をメドに頻出ポイントを重点的に覚えるようにしました。動画を1周見たら問題を解き始めます。

  • 1回目はテキスト見ながら
  • 2回目は自力で
  • 3回目は間違えたところだけ

また絶対次も間違えると思ったところは紙に書いて理解しました。試験1ヶ月前は過去問をひたすら何回も解きます。私は自信がつくまで最低3回はやりました。

半年間、毎日勉強していたわけではありません。集中してやる期間があったり、まったく勉強しない期間があったりとムラがありました。しかし、通信教育のカリキュラムには添削問題の提出があり、締め切りに間に合わせるため必死に勉強時間をつくっていました。

やってよかったこと3選

私がFP2級を取得するためにやってよかったことを3つご紹介します。

  • お金をかける
  • ノートではなく裏紙を使う
  • 勉強は家以外で

お金をかける

1つ目は資格取得するためにお金をかけたことです。「お金をかけた分、絶対に合格しないと!」と自分で自分を追い込みました。お金をかけたのは「通信教材」「子どもの一時保育」です。

「痛み無くして、得るものなし」ということわざどおり、痛みを伴う出費をしました。その分得られた知識と資格は大きなものだったと今なら自信をもって言えます。

ノートではなく裏紙を使う

2つ目は紙に書くときはノートではなく裏紙を使ったことです。私が紙を使う理由は書いて理解するためで、後で見返す用ではないから。

ノートだと無意識に「後で見返せるようにまとめなきゃ」と時間がかかります。また、ノートだとまったく同じことは2回書きませんよね。

雑多に扱える裏紙(保育園からのお便りの裏)なら雑に書いてもOK。覚えるまで同じことを何度書いても罪悪感がありません。

後で見返すならノートより通信教育の教材の方がまとまっているし、分かりやすいというのが私の考えです。

勉強は家以外で

3つ目は家以外で勉強することです。家にいると、たまった家事をしたくなるから。子どもを一時保育に預けて勉強するときは家に帰らず図書館に直行し、勉強していました。

私は意志の弱い人間です。どこかに自分をはめ込んでおかないと集中力が鈍ってしまいます。周りが勉強している空間に自分をおくことで勉強モードに切り替えていました。

まとめ

matome
まとめ

FP資格を取ろうと思ったら、早めに準備を始めてください。

この記事では、以下のことをお伝えしました。

記事のまとめ
  • FP3級と2級の違い
  • 合格率と難易度
  • 勉強時間の目安
  • おすすめ勉強法(テキスト・YouTube・学習サイト)
  • 独学に向いてる人の特徴
  • 子育て中の主婦がFP2級取得した体験談

大人になってからの勉強は時間の使い方がポイントです。資格取得に向けて勉強すれば、自然と時間の重要性に気づいて限られた24時間を有効に使えるようになるでしょう。

FP資格を取得すれば「仕事に生かす」「就職や転職の武器にする」「自分の今後の生活に生かす」など、活用方法はたくさんあります。

私も資格を取得した後、家計を見直し、会社では昇進できました。退社後はFPの知識を活かして金融系のWEBライターをしています。今後ライフステージが変わっても、FP資格があれば仕事の選択肢は多いと考えています。

FP資格をとってワンランクアップした自分になりましょう。そのためにまずは勉強ですね。独学でもできますが、時間がない方や自信がない方には通信教育がおすすめです。資料請求だけなら今すぐにでもできるはず。第一歩を踏み出しましょう。

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